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果物は苦手だという人はあまりいないと思う。とくに小さな子供は果物が好きですね。
ご飯をお腹いっぱい食べたにもかかわらずまるで別腹があるかのように果物もたくさん食べます!
そのわけはなんだろう?
それは先祖から伝わるDNAの中に進化の過程で残っているのだそうです。
その進化の過程とは…
ヒトは二足歩行するよりもずっと昔、森の中で暮らし木の上で寝ていました。
その頃食料として食べていたものは、果物や木の芽でした。
それらは保存がきかない、その時季、その時限りしか味わえない季節的なものです。
そのため、ヒトはえさ場を求めて暮らす移住生活を過ごしていました。
のちにヒトは農耕を始め、イモや穀物収穫をしながら安定した食糧を得ることができる定住化をするようになりました。
そうなると、季節的であり保存期間が短い果物などは年に1~数回しか食べることのできない好物となったのです。
そして果物が好まれるわけはもうひとつ、果物特有の口当たりの良さと甘みが人気の理由です。ですから、サルもトリもみなが奪い合うほどの人気だったようです。
「そろそろリンゴの季節だね」「イチゴが食べたいな」などと、私たちが自然と、季節の果物が待ち遠しくなってしまうのは、先祖から伝わるDNAの中に進化の過程でかつての経験が残っているからであり、体が自然と欲しがっているからなのです。
これは、ヒトが森林浴で癒やされる、花をみると心がなごむ・・・など、そういったことと同じことなのです。
参考文献 株式会社 草土出版 花図鑑 野菜+果物 より